「森の中でもwifiが繋がる!」って広告まで出てるのに、都心でもwifiが意外に繋がらない...。「IT、テクノロジー最先端!」って謳っている国なのに、都心を歩いていてもそんな感じがしない...むしろ、やっぱり日本のテクノロジーの方がすごい気が...。
などなど、ITやテクノロジーに対して、エストニアに来て意外にも裏切られた感があるまま、エストニアからの帰国のカウントダウンに入っている頃、Tartu Health Care Collegeで、国内のIT・テクノロジーの発展背景や現状を聞く機会を得ることができました!謎がすっきり溶けた💡外国人の私たちが、「自分を基準」に考えているから、不便に感じる社会だったんです!是非、最後まで読んでください(`・ω・´)↓写真が少なく、少しつまらなく感じるかもしれませんが...。
ここからのエストニア事情は、 Collegeで聞いた講義の内容をまとめたものです。
まず驚いたのが、全てのエストニア市民が電子IDを持っており、99%のサービスがオンラインなんだとか😳IDに関しても、カードで持ち歩いている人もいれば、カードすら持ち歩かない人もいるそうです。日本もマイナンバーや情報の電子化などを最近進めていますが、100%近い数字を得るのにはかなり時間がかかるのでは?って感じですよね...(><)何をするにも未だにやっぱり「書類」を求められます。かく言う私も、紙ベースの方が安心するのですが...(笑)ちなみに、エストニアにおいて、オンライン上で手続きができないものが、結婚、離婚、不動産販売だけのようです。すごい!
「起業しやすい国、エストニア!」聞き馴染みのあるフレーズなのでは?起業するのに数時間あれば良いらしく、税金処理も電子形式で手間がかからないようなのです。それを可能にしているが、先ほど紹介した市民ID!起業のためにe-Residencyを取ろうとする日本のIT関係者も増えてきているようで、「エストニア=IT」、「エストニア=起業」のイメージが先立ちます。話によると、これはエストニア国家にとっても大きなメリットがあることなんだとか。人口減少により市民、国民が減流につれ、税収が少なくなります。勉強や仕事のためにエストニアから海外に出ていく若者も多いようで、ますますその人口減少に拍車がかかることが予想されるエストニア🇪🇪海外に住むエストニア人やエストニアで起業する起業にe-Residencyを与えることで、税収が増えるわけなんです!スマートと言わざるを得ない👏
ちなみにe-Residency取得者数は世界でトップを誇り、167ヶ国にエストニア国電子市民が存在しているのだそうですW(`0`)Wまた、e-Resdent企業については、7,300以上存在しているらしい...
人口減少に合わせて、高齢化も進むわけですが、健康に関しても、電子IDの恩恵を受けているようです。過去の病気や使用した薬のデータなどが1箇所に個人情報として集められているため、情報の間違いが起こらないだけでなく、個人にあった施術や処方が行われるわけです(*゚▽゚*)👏加齢に合わせて、記憶もどうしても曖昧になっていくわけで、生年月日や過去の病歴などを細かく何度も聞かれることがないというだけでもストレスフリーなのではないでしょうか!言葉が話せない人、文字が書けない人、耳が聞こえない人など、体になんらかの障害を抱えた人にとっても、有り難いシステムですね。
そしてなんと言っても!エストニア市民のみが持つ電子IDさえあれば、町中の電動スクーターや電動自転車に乗り放題🥺✌️
IDお借りして、エストニアに到着してからずっと乗りたかった自転車、ついに乗せてもらえました→
みんなで交代しながらサイクリング🚲
ではなぜ、エストニアでは電子化がこんなにもうまく普及しているんでしょうか?国家戦略で数年かけて発展させたという話もありますが、こんなに国家戦略がうまくいくのも不思議...。講義の中では2つの要因があるのではないかと指摘されていました。
1つは人口が少ないことです。人口が少ないことで、全ての地域に役所や市民施設などを建てることが困難なため、電子化して、わざわざ大きな街に行かなくても様々な手続きを行なったり、サービスを受けたりできるというわけです。さらに、人口が少ないことで、周知や国全体での実行がしやすいということもあるのかも?
もう1つが資源が少ないことが挙げられていました。そこで、国の重要な資源として、輸出コストがかからない「IT」に目をつけたというわけですね💡
なぜ、IT化や電子化がエストニアで成功したのか、少し分かった気がします(`・ω・´)!
ここまで来て、「IT、テクノロジーって言うけど、全然不便じゃん!」って思ってた自分たちに反省。「市民」にとってより良い社会、便利で住みやすい社会の鍵がIT、テクノロジーだったわけです!数日、数週間しか滞在していない外国人の私たちが簡単に分かる訳がないし、そもそも私たちのために作られたシステムではなかったんです。よく考えれば当たり前(笑)気づかないところにそっと気遣い、という感じの無駄のないスマートな電子化なのでありました👏
何でもかんでも外国のものを取り入れて、何でもかんでも最先端に、何よりもまず発展、と言う考えでは、未来の環境や社会に悪影響を与える可能性もあるのだと、改めて考えさせられましたm(_ _)m必要なものと必要でないものの区別って大事ですね。
【Reporter: MISAKI】
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